「本業のSIerだけでは年収が頭打ち」「社外で通用するか試してみたい」――そんな理由で、エンジニアの副業を考える人が増えています。筆者(SIerでPL3年目)も、副業を具体的に検討している一人です。
この記事では、副業を検討する中で調べたことをもとに、SIerエンジニアが副業を始めるまでの手順と、PL・上流経験を活かせる副業の種類を整理します。
始める前に確認すべき3つのこと
1. 会社の就業規則
まず確認すべきは就業規則です。副業が禁止されているか、許可制か、届け出だけでいいかは会社によって違います。厚生労働省のモデル就業規則では副業・兼業を原則認める方向に改定されていますが、実際のルールは各社次第です。競合他社での業務や、本業の顧客と関わる仕事は特にトラブルになりやすいので注意しましょう。
2. 税金(確定申告と住民税)
- 会社員の場合、給与以外の所得(収入から経費を引いた額)が年20万円を超えると所得税の確定申告が必要です
- 20万円以下でも、住民税の申告は別途必要です(お住まいの市区町村へ)
- 住民税の納付方法で「普通徴収(自分で納付)」を選べるかは自治体によって異なります
3. 本業に使える時間と体力
PLは会議や調整で日中が埋まりやすく、繁忙期は残業も増えます。副業は「週に何時間なら無理なく確保できるか」を先に決めておくことが、長く続けるコツです。
SIerエンジニアに向いている副業5選
| 副業の種類 | 活かせる経験 | 収入の特徴 | 始めやすさ |
|---|---|---|---|
| 副業エージェント経由の案件(週1〜2日・リモート) | 開発・設計・PM/PL | 時給・月額で安定しやすい | △(実務経験が必要) |
| クラウドソーシングの受託開発 | 開発スキル | 案件ごと。単価の幅が大きい | ◎ |
| 技術ブログ・執筆 | 業務知識・経験 | 積み上げ型。すぐには稼げない | ◎ |
| プログラミング講師・メンター | 開発・教えるスキル | 時給制が多い | ○ |
| PMO・上流支援(副業) | PL/PM、調整経験 | 単価が高めになりやすい | △(経験が必要) |
PL・上流経験がある人は「副業エージェント」が効率的
実装だけならクラウドソーシングでも見つかりますが、PLや上流工程の経験がある人は、副業向けのエージェントやマッチングサービスを使うと、経験に見合った案件に出会いやすくなります。
- 週1〜2日、夜間・土日、フルリモートなど、会社員向けの稼働条件で探せる
- 単価交渉や契約手続きを代行してもらえるサービスが多い
- 「要件定義の支援」「PMO」「技術顧問」など、上流の案件もある
一方で、平日日中の打ち合わせが必要な案件もあるため、本業との両立ができるかは事前に確認が必要です。具体的なサービスの比較は、別の記事でまとめる予定です。
副業を始める手順(5ステップ)
- STEP1:就業規則を確認し、必要なら会社に届け出る
- STEP2:週に使える時間と、目標月収を決める
- STEP3:スキルの棚卸し(言語・工程・業界知識・PL経験)を職務経歴書の形で書き出す
- STEP4:副業エージェントやクラウドソーシングに登録し、案件を見てみる
- STEP5:小さめの案件から始めて、収入と経費を記録しておく(確定申告に備える)
STEP3のスキルの棚卸しは、副業だけでなく転職を考えるときにもそのまま使えます。やっておいて損はありません。
まとめ
- 始める前に「就業規則・税金・使える時間」の3つを確認
- PL・上流経験がある人は、副業エージェント経由の案件が効率的
- まずはスキルの棚卸しから。転職検討にもそのまま使える
参考:国税庁 No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人 / 厚生労働省 モデル就業規則
執筆:平凡PL(SIer勤務・エンジニア歴10年/PL歴3年)